2017年9月号

事業構想セミナー

若手起業家たちの挑戦 アイデアを出し続け、夢をカタチに

月刊事業構想 編集部

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ファッションのレンタルサービスを通して、「満足」を超えた「感動」を届ける株式会社エアークローゼット。代表取締役兼CEOの天沼聰氏が、世の中にまだないサービスを形にするために練った構想について、大学生および20代社会人に向けて事業構想大学院大学で講演した。

講演テーマは、「ノーリスクで起業した社長の人生戦略」。多くの若者がセミナーに参加した

天沼 聰(あまぬま さとし)

日常の小さな不便を価値に転換

人々のライフスタイルを変革するサービスを行いたいと考えた天沼氏が着目した点は、働く女性の環境の変化や、核家族化による母親の育児環境の変化である。そこには、時間のない女性が「生活リズムを変えずにファッションを楽しみたい」という新しいニーズが生まれる。

また、限られた24時間という時間の中で、情報とモノが絶えず増え続ける現代においては、「最適な出会い」が新しい価値になる。特に、その人自身の感性の外にある思いもよらない出会いを提供することが、自社の目的であると考えた。

アイデアを出し続け、構想を練る

エアークローゼットのビジネスは、日常で着る洋服をプロのスタイリストがコーディネートし、ユーザーに届けるファッションのレンタルサービスである。

天沼氏が創業する際には、創業仲間の2名と共に事業アイデアを出し続け、100を超えるアイデアを出し合ったという。そこから、実現可能性や経営資源を考慮し、選択肢を絞った。それぞれについて事業計画書を作成し、最終的に現在のビジネスモデルを生み出した。その過程で、ビジネスモデルを固めるため、顧客対象である200~300人の女性にヒアリングを行ったという。

最後に全てのステークホルダーに対して自社のビジネスがどのような価値を提供するのかを整理し、社会的な意義についても確認した。

ビジネスモデルはあくまでも「手段」「目的」ではない

「ビジネスモデル、ITの技術、スキルはあくまでも『手段』であり、何を実現したいのかという『目的』を反復的に意識するべき」と、天沼氏は言う。

「エアークローゼットの場合で言えば、ファッションレンタルというビジネスモデルを手段としていますが、目的は、日常の中で継続的に、お客様がファッションとの感動する出会いを体験することです。」

大局を捉え、そのビジネスモデルから何が生まれるのかというストーリーを明確にする。何を実現したいのか、それは自分でも欲しいサービスなのかという問いに答えられるようになることが、長期的に価値を出し続ける事業を創ることにつながる。

事業構想大学院大学でのカリキュラム

本学で取り組むことは経営学の専門的な知識を身に着けることだけでも、ケーススタディを行うことだけでもない。あなた自身の事業構想を創ることである。

具体的に言えば、自分の持つ経営資源はどのようなものがあるのか、誰に対してどのような価値を届けたいのか、潜在的なニーズは何かなどを整理して、自身のアイデアを構想にし、実現可能な計画に落とし込むことである。

一人ではアイデアが詰まってしまう場合にも、専門分野を究めた教授陣、企業経営者・実務家・官僚・専門家・科学者・哲学者などを招聘。年間150人以上のゲスト講師から、最先端の知識を吸収しながらあなた自身の構想に役立てることができる。

これらの講義や研究の中で、常に最も基本的な事項として問われるのは、その事業の理念であり、存在意義である。事業は常に誰かのためにあり、社会の問題を解決するためのものである。

本学は起業自体を目的とするのではなく、社会の一翼を担う事業を構想できる人材の育成を目指しています。

事業構想大学院は、多様なバックグラウンドを持つ院生・教員が集まっており、刺激を受け、新たな気付きを得やすい環境が整っている

天沼 聰(あまぬま・さとし)
株式会社エアークローゼット 代表取締役兼CEO

 

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