佐賀県「県庁CLASS」開設

佐賀県の趨勢が一目で分かる掲示の工夫

小学校の体験授業で講義スペースを利用

佐賀県では、旧知事室および旧来賓室を再現し、戦後の歴代知事が実際に執務を行い、多くの佐賀県関係者が訪れた場所を、県民の方に見て、触れて、感じてもらう目的を持つ。また県政の歴史や現在の佐賀県の取り組みを紹介するパネル展示や庁舎見学の際のレクチャースペースとして整備した。

佐賀県によれば、本再現事業は大きく二つの狙いを持つ。一つは、一般的な県政記念館とは異なり、庁舎見学に訪れる小学生をメインターゲットとし、学級1クラス相当の人数を収容する講義スペースを設けることで、「体験授業(県庁CLASS)」の開催ほか、広く県内外の方に訪れてもらうことである。いま一つは、地域らしさを発信する取り組みである「さがデザイン」の一環として実施されている点だ。さがデザインとは、「『モノ』と『コト』を磨き上げ、新たな価値を付与することにより、人のくらし、まち・地域を心地よくし、豊かなものにすること」とある(佐賀県庁ウェブサイトから)。

去る4月21日午後に県主催でのオープニングイベントを開催したばかり。特に県産品や農林水産物などと併せ、県の文化・歴史を広く周知し伝えていく構想として注目される。