墨田区のブランド戦略 ものづくりのまちを活性化

江戸時代から「ものづくりのまち」として発展してきた東京都墨田区では、伝統工芸から機械工業まで、多種多様な業種の中小企業や職人が活動している。その技術を活かして新商品を生み出し、ブランド化する試みが注目を集めている。

(左から)墨田区産業観光部産業経済課の佐藤大吾主事、同部産業振興課の中山賢治課長、同課の植村聡主査と「すみだモダン」の認証商品

新しさと懐かしさがあるブランド「すみだモダン」

江戸時代から日用品や生活用品を作る職人が多く住み、「ものづくりのまち」として発展してきた東京都墨田区。ものづくり産業が近年、衰退傾向にある中で、「すみだ地域ブランド戦略」を打ち出し、地域資源を活かした産業振興に取り組んでいる。

墨田区の地域ブランドを確立し、認知度を高めていくこの戦略は2009年度に始まった。主な取り組みとしては、まず「すみだの想い」を伝えられる商品や飲食店メニューを認証する「すみだブランド認証事業」がある。

そして、高い技術力を持つ区内の事業者と世界で活躍するクリエイターのコラボレーションによって新商品開発を行う「ものづくりコラボレーション事業」がある。さらに、これらの商品について墨田区が、国内外でのPRや販路開拓支援も行っていく。 

「これらの事業の特長は、墨田区の歴史や伝統を背景に行っていることです。区内の事業者さんには、『すみだ』らしい懐かしさを感じられる一方で、新しさもあり、生活に潤いや彩りが与えるような製品を応募していただきます。それを『あたらしくある。なつかしくある。』という基本コンセプトや認証基準に基づき、『すみだモダン』というブランドで認証します」

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