「世界最高の創造集団」を目指す トヨタ自動車デザイナーの挑戦

ハイブリッド車、電気自動車、燃料電池車の登場で、自動車は変革期を迎えている。自動車業界に必要なのは、独創性とデザイン力に富んだ創造人だ。トヨタ自動車の菅原重昭氏は、新時代を支える創造人に必要な4つの要素を紹介した。

近未来の燃料電池車「FCV PLUS」は、水素を使って自ら発電し、環境負荷ゼロで走るエコカーだ

近未来の燃料電池車

現代の自動車の起源は、今から約240年前の蒸気自動車に始まる。さらに、動力源が蒸気からガソリンへ移行し、ガソリン自動車の原型が発明されたのが、約130年前だ。その後、ガソリンエンジン車は、生産工程や機能、デザインなど様々な発展を遂げ、成長してきた。

そのガソリン車の歴史が、いま、大きな変革期にさしかかっている。2015年の東京モーターショーでトヨタ自動車が出展した近未来の燃料電池車「LF-FC」や「FCV PLUS」。水素を使って自ら発電し、環境負荷ゼロで走るエコカーだ。時には他の車に、時には街に電気をシェアすることのできる燃料電池車。「車はエネルギーを使う存在から創る存在に」とメッセージを発信している。

130年続いたガソリンエンジンがいま、電気、水素といった全く別の動力源に置き換わろうとしている。自動車の命とも言える動力源の変革は、自動車の可能性そのものを変えるのではないだろうか。

トヨタ自動車・東京デザイン研究所の菅原重昭氏は「自動車はいま、大いなる転換期にさしかかっています。東京デザイン研究所でも、次のパラダイム創りに挑戦しています」と話す。

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