美味しさは「体験」でつくる 洋菓子スタートアップ、急成長の理由

独自の店舗づくりで、買い物シーンにワクワク感を演出。多彩なアプローチで「美味しさ」を追求するBAKEは、急速に多店舗化を進め、海外展開も本格化させている。

焼きたてチーズタルト専門店「BAKE CHEESE TART」。店内でチーズタルトを焼き上げ、ライブ感を演出。鉄板に乗せて販売する

外からよく見渡せるガラス張りの店内。洗練されたシンプルな空間に、チーズタルトがぎっしりと敷き詰められている。それは、売り場でありながら工房でもあり、チーズタルトは店内で焼き上げられ、その風景がお客の期待感を高める。

その店舗を仕掛けたのは、BAKE(ベイク)の長沼真太郎社長だ。焼きたてで本物の“美味しさ”を追求し、その価値を五感で「体験」できるように、店舗からパッケージに至るまで、一貫したデザイン設計が行われている。

見せ方でライブ感を演出

BAKEが展開する店舗は、3ブランドとも、足元からのガラス張りになっている。通りを行き交う人でも、「工房一体型」の店内風景を見ることができる

BAKEは2013年4月に設立。現在、焼きたてチーズタルト専門店「BAKE CHEESE TART」、ザクザク食感のシュークリーム専門店「クロッカンシューザクザク」、カスタードアップルパイ専門店「RINGO」の店舗販売3ブランドと、オンラインで写真ケーキを日本全国へ届けする「ピクトケーキ」を展開している。

3ブランドで国内20店舗、海外16店舗をオープン。2017年6月期の売上高は約85億円を見込むなど、急成長している。

BAKEの店舗は、すべて工房一体型だ。どの店舗も、足元からガラス張りにしており、外から店内の全景が見えるようになっている。それは、お客が店舗に近づいたときに「あたかも工房に入ったかのような感覚」を与えるためだ。

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