2016年8月号
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女性イノベーターの着眼点

日本に潜む300種類の「薬草」を活かす 伝統茶tabel

新田 理恵(伝統茶tabel代表)

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国内に300種類あると言われる薬草。伝統茶tabelは、農家や地域と連携し、これらの薬草を活用した茶や入浴剤などの加工品を開発、販売を行っている。地方に雇用と付加価値を生む事業として注目を集めている。
取材・サザビーリーグ「Lien Project」

 

伝統茶tabelのネットショップ。天然やオーガニックの伝統茶を地域や作り手の魅力とともに紹介している

見過ごされてきた300種類もの日本の薬草

伝統茶tabel(タベル)は、オリジナルの国産オーガニック薬草茶を企画し、自社ネットショップでの販売のほか、全国の雑貨店やレストラン、カフェに卸売をしている。

2014年にtabelブランドを立ち上げた新田理恵氏は、高校生のときに父親が糖尿病になったことが、食事療法に関心を持つきっかけだったと話す。大学では管理栄養士を目指し、薬膳の資格も取得。そうした経験の中で、日本の薬草・ハーブを取り巻く問題に気づいた。

「日本はオーガニック系食材の9割を輸入に頼っており、国産の良い物はなかなか手に入りません。しかし、日本には全国各地で300種類以上の薬草が存在しています。自然界に自生しているものだけでなく、薬草農家も多いのです」

なぜ、国産の薬草が流通しないのか。新田氏はこの問題に興味を持ち、全国各地の薬草農家を訪ね歩いた。その結果わかったことは、作り手と消費者が離れすぎているという課題だ。

「日本の薬草産業の現状は、伝統工芸産業と似ています」と新田氏は表現する。作り手が高齢化し、後継者不足は深刻。また、消費者と直接触れ会う機会がないため、どのような商品を作れば良いかなどのマーケティング活動が行われず、結果として市場は縮小し続けている。

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