SNSで知る「爆買い」の実態 訪日客の行動分析、ここまで進化

外国人観光客は、どのような興味・関心を持ち、どこに行って、何を買っているのか。その実態を、SNSに投稿された情報を基に解析するツールが注目を集めている。それは、インバウンド(訪日外国人)・マーケティングに大きな変革をもたらす。

スマホからのSNS利用が一般化したことで、個々人の感想・感情が、場所に紐づいた情報として大量に発信されるようになっている

急増する外国人観光客は、日本に来てどのように行動しているのか。インバウンド(訪日外国人)市場が注目されているものの、これまでは訪問者数の統計やアンケート調査があるだけで、詳細なデータは把握できていなかった。この状況を抜本的に変えるデータを提供するのが、ナイトレイが開発したツール『インバウンド・インサイト』だ。

場所に紐づいた情報の価値

『インバウンド・インサイト』は、SNS上に公開されている投稿内容をリアルタイムで解析し、行動場所やクチコミ・国籍・性別・周遊ルート等の情報を明らかにする。

こうしたツールが可能になった背景には、SNSがスマホで利用されるようになり、位置に関連する情報が急増していることがある。個々人の感想・感情が、場所に紐づいた情報として大量に発信されているのだ。それは、以前のインターネットには存在しなかった情報である。

そこにマーケティング・データとしての価値を見出したのが、ナイトレイの石川豊社長だ。石川社長はネットエイジ(現ユナイテッド)勤務を経て、2011年4月にナイトレイを創業した。

石川 豊(いしかわ・ゆたか)ナイトレイ代表取締役社長

「昔から地理の授業や地図帳が好きだったこともあって、得意とするインターネットやデータ活用という領域の中でも、位置情報に狙いを定めました。テキスト解析はたくさん行われていますが、位置情報の解析は未開拓の領域でした」

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