ITで図書館の未来をつくる 「蔵書データ」が生んだ新ビジネス

全国の図書館にどんな本があるのかを、PCやスマホで簡単に検索できる。そうしたサービスを可能にしたのが、岐阜に本拠を置くベンチャー企業・カーリルだ。カーリルは蔵書データをオープン化し、新しいサービスを生み出している。

カーリルは、図書館の蔵書データを見える化。従来は各図書館が独自にデータベース化していた情報を、広く一般に公開。ユーザーが横断的に検索できるようにした(写真はイメージ)

全国6000館以上の図書館の書籍と、リアルタイムの貸出状況を瞬時に検索できる。それが、図書館の蔵書検索サービス「カーリル」だ。これまで蔵書の検索サービスは、各図書館で独自に提供されていたが、全国を網羅した情報を提供するサイトはなかった。

現在では図書館職員もカーリルを利用しており、選書や廃棄の判断など、運営に活用されているという。

「ユーザーが利用しやすいことはもちろん、図書館の運営側にも受け入れられたことで、サービスを拡大することができました」と語るのは、カーリルの代表取締役でありエンジニアの吉本龍司氏だ。

吉本龍司(よしもと・りゅうじ)カーリル 代表取締役、エンジニア

図書館という領域にチャンス

カーリルのサービスが始まったのは2010年。当初は、吉本代表が参加していたウェブサービス会社、NOTA Inc.内で立ち上げられたサービスの一つだった。当時は、マネタイズを重視しておらず、市場の反応を見るための実験的なサービスだった。

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