2015年10月号
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World Project Design

海外現地レポート イスラエルに「起業」の熱気

桃田健史(自動車ジャーナリスト)

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日本で数多くの起業家を支援してきた、サムライインキュベートの榊原健太郎氏。同氏は今、スタートアップ集積地として注目されるイスラエルで、新しい挑戦を始めている。なぜ今、イスラエルは、多くの起業家たちを引き付けるのか。

テルアビブ市内の「Samurai House」には、現在10社・約20人が入居

ロケット弾の集中砲火に対する緊張が、遠い過去のように感じる。テルアビブは地中海でのバカンスを楽しむ観光客と、将来を夢見る起業家たちの熱気に包まれていた。パレスチナ自治区のガザ地区を実質的に支配するイスラム過激派組織との停戦合意から丸1年、イスラエルはスタートアップの集積地として、その存在感を増している。

テルアビブ市街中心部は古い町並みが残り、迷路のようなつくりだ。レンタカーを商業施設の地下駐車場に停めると、1時間当たりの料金は30シュケル(約1000円)。ホテルやレストランと同様、物価の高さに驚かされる。

eメールでもらった住所を尋ねると、そこは大通りに面した5階建ての雑居ビル。狭い階段を登っていくと、小さなドアに「Samurai House」のロゴを見つけた。中に入ると、何やら騒がしい。入居していた起業家の女性がここから巣立つので、お祝いの準備をしているところだった。良いタイミングだったので、本誌用に“ここの主”である榊原健太郎氏を中心に集合写真をパチリ。肌の色も国籍もバラバラなスタートアップの起業家たち、皆さわやかな笑顔だ。

有望な起業家が生まれる理由

榊原氏といえば、2008年以来、IT系のスタートアップの支援を行うサムライインキュベートの創業者として、熱血漢の行動がこれまで多くのメディアで紹介されている。彼がイスラエルに乗り込んだのは2014年5月。イスラエルの商工会議所とつながりのある日系企業関係者の住宅にホームステイし、テルアビブ市内でオフィスを探し、同年8月に「Samurai House」をオープンした。

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