「ロボットが人と暮らす」未来へ 「人が望むこと」をカタチに

「はじめまして、BOCCOだよ」。積木のようなシンプルな外見に、愛らしい仕草が人の心を和ませるコミュニケーションロボット「BOCCO」。そうしたユニークなロボットを生み出す、アイデアの源泉とは?

家族のコミュニケーションのハブとなるロボット「BOCCO」。デザインしたのは、インテリアデザイン経験のあるデザイナー。家の中に置いても、違和感のないデザインを目指した

昨年10月に、国際展示会「CEATEC JAPAN」で公開され、今年5月の発売開始以来、順調に販売数を伸ばしている家族向けロボット「BOCCO(ボッコ)」。開発者であるユカイ工学のCEO、青木俊介氏は「家族のコミュニケーションの中心となるようなロボットを目指した」と語る。

「BOCCO」は、インターネット経由でスマホとメッセージのやりとりができる

人と人をつなぐロボット

ユーザーが、外出先からスマートフォンを使ってBOCCOに伝言を残すと、BOCCOは可愛い仕草とともにそのメッセージを読み上げ、家族に伝えてくれる。

また、BOCCOには無線のモーションセンサが付属されており、それを使えば、職場にいながら家族の様子を知ることができる。例えば、ドアにセンサを取り付ければ、ドアの開閉をBOCCOが感知し、子どもが外出したり帰宅したことを把握できる。

BOCCOは、家族に安心をもたらし、コミュニケーションのハブとなって「家族の絆」を深めるツールなのである。

「スマホは人をつないでいるようで、実は、分断しているようなところがあります。家族が食卓に一緒にいながら、個々にスマホを見ていたり。そんな状況を、人は求めていないでしょう。BOCCOは人と暮らす、人と人をつなぐロボットなんです」

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