2015年7月号
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IoT 先駆者の構想

IoTビジネスに必須の「3要素」とは

石橋秀一(Sassor代表取締役CEO)

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国内でいち早く、IoT市場の可能性に着目して起業したSassor。独自のIoTハードウェアを開発・販売するほか、IoTサービスデザイン会社として、多くの企業のコンサルティングを行っている。競争力の源泉はどこにあるのか。

サービス化による差別化

2010年に創業したSassor(サッソー)は、日本におけるIoTベンチャーの先駆けと言える企業だ。代表の石橋秀一氏は、デザイン会社勤務を経て慶応義塾大学大学院でインタラクションデザインを研究していた。「デバイスやセンサーがネットワークに繋がる時代がもうすぐ訪れるという実感があり、この分野での起業を考えていました。しかし、ただ単にネットに繋がるハードを作っても差別化はできません。そこで、『IoTにおけるサービスデザイン』を事業コンセプトに置いたのです」

第一弾として2011年に発売したものが、飲食や小売業、小規模オフィス向けの電力管理システム「ELP(Energy Literacy Platform)」。分電盤にクリップ形状のセンサーを取り付けるだけで、電気機器ごとの消費電力を見える化するシステムだ。スマートフォンやパソコン上でリアルタイムに電力の無駄を把握でき、さらにセンサーで集めた電力データはクラウド上に集約・管理し、人工知能技術によって分析レポートにまとめる。

Sassorの電力管理システム「ELP」。安価で簡単に設置でき、電力データの分析レポートも出力できる

当初は一般住宅向けを狙っていたが、予想外に飲食業からの引き合いがあったという。「Soup Stock Tokyoを運営するスマイルズから、『面積や売上高はほぼ同じなのに、電気代が倍ぐらい違う店舗がある』という相談があり、BtoB市場の可能性に気づきました。飲食店では月20〜30万円もの電気代がかかりますが、専用のシステムは高価で導入できないという悩みがあったのです」

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