2015年5月号
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チェンジ・リーダー

立ち位置・仕事の質を見極めよ

松田智生(三菱総合研究所・主席研究員)

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第7回 エグゼクティブ・サティスファクション(問題ES)症候群

エグゼクティブ・サティスファクション(問題ES)症候群とは、本来のES:Employee Satisfaction「従 業員満足」でなく、役員が満足することに忙殺され現場が疲弊する現象。自分の立ち位置 仕事の質を見極めることが解決のポイント。

ES:Employee Satisfaction「従業員満足」は、職場のやりがいと活性化をもたらし、事業構想の実現のために重要な要素である。しかしもしあなたの職場でこのようなESが蔓延していたら要注意だ。それはExecutive SatisfactionというES、つまり「役員満足度」である。役員が満足することに忙殺され、役員向けの資料づくり、役員へのご進講やレクチャー、役員会議の準備に忙殺されている状態である。

役員が満足するために、文章の言い回しや体裁に1日中掛かりっきりだと事態は深刻である。あるいは、役員会議やご進講の前に、担当者同士でリハーサルを開催するとなると、深刻さの度合いはさらに高まる。

もちろん、企業が組織として適切に機能するためには、役員への説明や根回しは大切であり、これを否定するものではない。しかしながら、事業構想の実現に向けるべきエネルギーのベクトルは、現場や顧客に向かうべきものであり、Executive Satisfactionという役員満足に過剰に向けられることで、現場を疲弊させてしまっていることが問題なのである。

大手企業の本社では、役員向けの資料を一日作っている部署が多々あり、あるいはオーナー系企業ではオーナーや創業家一族の言動や指示に振り回されている現状を目にする。こうした状態が続けば、本来のESである従業員満足度を低下させ、ひいては組織全体の力を低下させ、事業構想どころではなくなる。事業構想を担うリーダーは役員満足に振り回されてはならないのだが、そうならないのが実情である。

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