クラウド型セキュリティ対策

既知の脅威だけに対抗しても、ウイルス被害は防げない。これからはクラウドを活用することで情報を集積し、未知の脅威に対抗する新手法が必要だ。

増大し続けるPCウイルスへの対処法が変わりつつある。従来のように、新種ウイルスを分析し、定義ファイルをPCにダウンロードする方法では、対応しきれなくなっている。アメリカの一般ユーザー向け市場でNo1のシェアを誇るウェブルート代表取締役社長の伊藤氏はこう語る。「理由は2つあります。1つ目はウイルスの数が急増しているため。人がひとつひとつ分析、対応していては間に合いません。2つ目はウイルス対策ソフトのチェックをすり抜けるケースが増えている。侵入した後に変化し、始めは問題ないと判定したものが、途中からブラックに変わります。従来の方法ではこうした変化のスピードに追いつけないのです」

伊藤誉三 ウェブルート 代表取締役社長

それに対し、ウェブルートは、世界中から収集した膨大なセキュリティのビッグデータを分析するインフラストラクチャーを構築した。同社の「SecureAnywhere Business」シリーズは、PCに負担をかけることなく常に最新の情報により、リアルタイムで発生したばかりの脅威に対抗できる。

また、クラウドの活用は、新たな管理コストや人員が必要ないことも企業にとって大きなメリットだ。通常なら、管理用のサーバーと専用ソフトが必要だが、ブラウザベースでインターネット接続があればどこからでも管理でき、追加投資も必要ない。

「黒と白」以外は 「グレー」

では、どのように未知の脅威を防ぐのか。ウェブルートの考え方は、問題ありのブラックリストと、問題なしのホワイトリストの、両方にない未判定のファイルは疑わしい「グレー」と判定。ただちにマークする。

「例えば、過去に問題を起こしたHPやIPアドレスと関わりのあるファイルであれば、それが現時点でブラックでなくとも、将来的にそうなる可能性は高い。そこで、怪しい動きをする前から監視を始めておき、悪さをした時点で、すぐに対応します」

実は、監視中はグレーファイルの動きすべてが記録されており、元に戻すことができる。危ない未来が来ても、いつでも安全な過去に戻せるのだ。

これらウェブルートの技術は、すでに世界中のパートナー企業のセキュリティ製品に組みこまれ、3500万人以上のエンドユーザーが恩恵を受けている。同社は今後、クラウドにあるセキュリティデータベースに基づくセキュリティ情報を企業へ提供する。今後の動向が注目される。

クラウド型セキュリテイの仕組み

クラウドのメリット

 

クラウド上に最新の情報を集約

セキュリティパートナー シスコ、フェイスブック、マイクロソフトなど2700万人のユーザー

 

お問い合わせ

 

  1. ウェブルート株式会社
  2. HP:www.webroot.co.jp</>
  3. 電話:03-4588-6500
  4. E-Mail:JapanSales@webroot.com

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