分身ロボット「OriHime」 社会参加の新しいツールに

ロボットはあくまでも手段であり、目的ではない。社会課題解決や消費者ニーズに、どうロボットを活かすかが大切になる。オリィ研究所が開発したロボット「OriHime」は、その指標となるプロジェクトだ。

操作はヘッドマウントディスプレイ等にも対応。障がい者や出産期の女性が、OriHimeを使って働くことも可能だろう

「分身」で日常を取り戻す

学校での授業中。入院中の友達は、“分身ロボット”を通じて講義に参加する。ロボットが手を挙げて発言すれば、みんなはロボットの方を見て、意見を言ったり、笑ったり。入院前と何ら変わりのない、いつもの光景が広がっている――。

分身ロボットOriHimeの登場により、そんな夢のような未来が現実味を帯びてきた。胴体に顔と手を付けた卓上型ロボットに、カメラとスピーカーを内蔵。ユーザーはスマートフォンやPCから遠隔操作することで、ロボットが見ている映像を確認し、会話できる。また、ロボットの顔を見たい方向に動かしたり、「うなずく」「手をあげる」などのボタンで顔や手の動きも操作できる。入力した文字を読み上げることも可能だ。来年7月からは、老人ホームや学校などへの販売が予定されている。

設計・開発を手掛けるのは、オリィ研究所の吉藤健太朗代表。

「身体的問題や距離を克服し、ベッドの上にいても会いたい人に会えて、行きたいところに行ける。OriHimeがあれば、そんな当たり前の日常を取り戻すことができます」

吉藤 健太朗 オリィ研究所代表取締役CEO

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