文化シヤッター 「簡易型」止水アイテムで新市場を開拓

全国的に「ゲリラ豪雨」が多発している状況に対応し、文化シヤッターは2011年、止水事業に進出。防災・防犯で培ったノウハウを活かし、自治体の水害対策のニーズに応える新製品を提供している。

建物エントランスに設置する簡易型止水シート『止めピタ(フロントタイプ)』

1955年の創業以来、「防災」・「防犯」をキーワードに各種シャッターを製造・販売してきた文化シヤッター。同社が防災・防犯に次ぐ第3の柱を目指して、今、力を入れているのが止水事業だ。

津波や河川の増水による水害ではなく、1時間に50mm以上の雨が降るゲリラ豪雨により建物や土地、道路などが冠水する浸水被害を内水氾濫という。都市部ではアスファルトやコンクリートで覆われて雨水を吸収することができず、排水能力を超えることで水害が発生している。いつ、どこで起こるかわからないゲリラ豪雨の対策は容易でなく、各自治体、企業ともに頭を痛めているのが現状だ。

文化シヤッターは、ゲリラ豪雨による内水氾濫の被害を最小限に食い止める製品の開発・販売を目指し、2011年10月に「止水事業推進チーム」を発足。止水事業を本格的にスタートさせた。

文化シヤッターは、2013年からスタートした第3次中期経営計画の中で、「エコ&防災」をキーワードに展開している新たな事業の一つが、自治体や企業のBCP(事業継続計画)対策を支援する「止水事業の強化」だ。増加するゲリラ豪雨に対応するため、防災・防犯で培ってきたノウハウを、水害対策にも活かす戦略なのだ。

「簡易型」止水のニーズを深耕

文化シヤッターの止水製品は、価格や機能性の高さが評価され、すでに多くの自治体、公共機関で採用されている。町の浄水場をはじめ、庁舎、空港、警察署、郵便局、工場、ビルなどさまざまな場所で、文化シヤッターの止水製品が力を発揮しているのだ。

メインとなる製品の一つが、独自に開発した『止めピタ』。他メーカーが販売する従来の止水製品は、重厚な素材を使い、水の浸入を完全にシャットアウトすることを目的とした大がかりなものがほとんどで、導入には多大な手間とコストがかかっていた。

元木幸一郎文化シヤッター 特需事業本部止水事業部長

「『止めピタ』開発のコンセプトは『スピード』と『設置の簡易さ』です。水が多少漏れても、事業継続には支障がない水準にとどめることが重要です。手軽に、コストをかけず浸水被害を最小限に抑えたいというニーズに応えました」と、止水事業部の元木幸一郎部長は語る。

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