2014年11月号
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MPDの本棚

経営に「デザイン」は必要か 日本の国際競争力を高める

鷲田祐一(一橋大学大学院商学研究科准教授)

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「デザインという要素は、あらゆる企業のマーケティング戦略と不可分である」と、一橋大学の鷲田祐一氏は話す。鷲田氏が日本のデザイン産業の変遷を研究し、デザイナーと接する中で感じたことは、日本のデザイナーは経営やマーケティングと離れた立場にいることだった。

著書『デザインがイノベーションを伝える』では、日本の経営者、デザイナーに向け、現代日本社会が抱える課題を提示している。「日本企業が、国際的な競争力を強化・回復するために、どのようにしてデザインを活用すべきか」という問題に対して、経営やマーケティングの学術と実務の両面から分析・考察をした一冊だ。

経営に関わる海外デザイナー

日本のビジネスの現場においては、デザインと、企業経営やマーケティングはバラバラに運営されている。これまでデザイナーは企業のエンジニアと組むことが多く、商品開発、建築デザインを、いわゆる「ものづくり」として行ってきた。しかし現在は商品の規格が統一され、商品開発にデザイナーを必要としなくなってきた。

一方、北欧やアメリカ、あるいは韓国や中国などでも、海外のデザイナーは経営者と近い立場にいる。ものづくりだけでなく、経営に関わるあらゆる相談を受け、優れたデザインはマーケティングに応用されている。

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