自分のノウハウを体系化 「教える」スキルで市場を拓く
現在、教える人と学びたい人をつなぐマッチング・サービスが人気を集めている。自分自身の可能性に気づけば、誰もが講師になれる時代。自分の知識、ノウハウを教えることで、生き方の選択肢を広げることができる。
人は誰でも、何かの先生になれる。現在、自分で教室を開くためのツールは充実し、「教える」ことをお金に換える手段も、さまざまなものが登場している。
アメリカで生まれたスキル共有サービス「Skillshare」は、誰もが先生になれるプラットフォームだ。何かを教えたい人が「Skillshare」のサイトで講座の告知・募集を行い、学びたい人とのマッチングを行う。
そうした教える人と学ぶ人をつなぐサービスは日本でも増えており、「ストリートアカデミー」や「shAIR(シェア)」などが登場している。また、自分の空き時間を30分単位で販売する「TIME TICKET」のようなサービスも、自分が伝えたいこと、教えたいことを誰かと共有するために活用できる。
教える対象を100人など大規模に設定しなければ、誰でもすぐに講師になれる環境は整っているのだ。
全国で広がるスキルの共有
ストリートアカデミーは2012年7月の設立。CEOの藤本崇氏はスタンフォード大学のMBAを修了し、投資ファンド勤務などを経て、ストリートアカデミーを創業した。
「学びを自由にしたいという思いが、起業の原動力でした。起業とは、『社会にこうしたものがあればいい』という問いかけであり、究極の自己表現です。自己表現が社会に刺さることで、収益モデルとして成立していく」
事業のヒントになったのは、アメリカの「Skillshare」だ。「Skillshare」は2011年に誕生している。もともと藤本CEOは、個人と個人をつなぐCtoCに興味を持っていた。当時から、デジタルデータやモノのやりとりをするCtoCは盛り上がりを見せていたが、人に依存するサービスのCtoCは実現しづらかった。
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