世界の一流エンジニアが集結 教育で世界変えるカーンアカデミー

世界で最も優秀なエンジニアたちが教育分野に集結。米国では、インド人青年が立ち上げたカーン・アカデミーをはじめ、多くの企業・組織が、「世界の教育を変える」という夢の実現に向けて動き始めている。

ビル・ゲイツ(左)とカーン・アカデミーの創業者、サルマン・カーン(右)。カーン・アカデミーには、ビル・ゲイツやGoogleなどが出資している Photo by jurvetson

世界中の誰もが、どこからでも学びたいものを学べるようにする、それも無料で――ひと昔前なら慈善家の独り言として片付けられそうな無謀な夢が、いまや世界の教育のあり方を根本から変えるシステムになろうとしている。

その先鞭を付けたのが、米国シリコンバレーに本拠を置くカーン・アカデミー(Khan Academy)だ。2006年、インド人青年のサルマン・カーン(Salman Khan)によって創立された非営利団体組織で、かのビル・ゲイツやGoogleなどがこぞって出資していることでも知られている。NASAのような国家機関とのコラボレーションも多い。

カーン・アカデミーには3000本以上の教育ビデオが登録されており、初等教育から大学レベルの講義まで内容も幅広い Photo by syvwlch

YouTubeへの投稿で大反響を呼んだことが契機

カーン・アカデミーが基盤にしているインフラは、もちろんインターネットである。もともと、サイマル・カーンがMIT時代に幼い従妹のためにつくった学習用のビデオが事業の発端であり、彼はその後、いくつも優れた教育用ビデオを作成してはネットに無料でアップを続けた。特にYouTubeにアップしたビデオは瞬く間に世界中に拡散し、大反響を呼ぶことになる。あまりの人気の高さにカーンは当時の職を辞め、多額の出資金を集めてオンライン教育のNPOを創立することを決意する。

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