2014年9月号

変化が激しいいま、創造力の時代

新市場を創出するリーダー育成

三宅龍哉(富士通 人材開発室 室長)

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既存の市場が飽和する中、新しい需要やビジネスモデルを創り出し、イノベーションを起こせるリーダーが求められている。強いリーダーシップを持つ人材育成の教育手法を富士通人材開発室 室長の三宅龍哉氏に聞いた。

三宅龍哉 富士通 人材開発室 室長

今の時代は、マクロでみると需給ギャップが解消されてなく、長期的に供給過剰の状況である。その状況を解決するには新しい需要をどのように創り出すかを真剣に考え、それを実現する強いリーダーシップを持つ人材が必要である。日本の人材は優秀でそつがないが、おとなしい羊の群れのような感じがする。個人として意見を持ち、良く考えているが、大勢の人のいるコミュニティの場で自分の意見を明確に発信できない。

大きな変革期を迎えるリーダー教育

新しいビジネスは一人の力では創造できない。グローバルで多様な人々との活発な意見や思いの交換の中から生まれるが、日本人は自分の意見を表明することが得意ではない。グローバルな視点でコミュニティを創り、そこで自分の考えを発信し、人を巻込んで価値あるものを創りあげることのできるリーダー育成が必要で、そのためには人材育成の方法論の変革が求められている。

従来の社員教育は、座学で知識や正解を教える教育だった。しかし、変化が激しい時代、今の教育には、正解すらなく誰もが悩んでいるような現実的な課題について、仮説をたて、実際に現地で見てみる、関係者に話を聴く、自分のアイディアをぶつけてみる、正解がない世界をどう正解に仕立てあげていくか、という実践的なアプローチが必要になっている。そして国内にとどまっていてはいけない。先進国もあれば途上国もある、まさにダイバーシティの世界を教育の場として提供することが必要である。

当社には、将来の経営者になりうる事業部長クラス、若い課長クラスなど階層ごとにリーダー育成の教育プログラムがある。その多くが実践を主体としており、教科書からは学べない世界を見て、肌で感じることができる現地・現場を重要視している。

GLIKへの期待

当社は、選抜・公募双方の方法で、学ぶ意欲、問題意識の高い30歳前後の社員を、イノベーションリーダーを育成する国際マネジメントプログラム「GLIK」(富士通JAIMSが提供)に派遣している。GLIKへの期待は、リーダーとしての根本的な資質である判断力を身につけ、多様な国・業種・業務から集まった参加者との対峙から発信力と他者を巻込む力を養うこと、そして国・組織を越えた人的ネットワークを構築することである。

富士通JAIMSは、グローバルリーダーの育成を目ざした教育機関で、その母体のJAIMS(1972年ハワイに設立)を含めると40年以上続く当社の社会貢献活動である。2013年度より開始したGLIKには、当社のICTの知見が注入されている。ICTはかつての効率化の手段から「人間の創造性を助ける」という段階まで進んできた。

GLIKでは共通善という価値観のもとで社会・国の課題に取組むが、ICTにより課題を解決できる領域が広がると考えている。ICTを使いこなす知性を備え、仮説をもって近未来を描き、その文脈の中で、他者を巻込みながら、自分なりの構想をもつグローバルリーダーが、当社だけではなく、アジアの中で育成されることを期待している。

「新市場を創出するリーダーを育成するには」詳しくはこちら

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