水ビジネスは技術力<発想力

いかに持続可能な水ビジネスのモデルをつくり、世界に貢献するか。日本水フォーラム代表理事の竹村公太郎氏は、水ビジネスの成功条件として、技術にとらわれない事業発想と、官民連携の重要性をあげる。

竹村公太郎 日本水フォーラム代表理事兼事務局長

水で海外に依存する日本

「21世紀は水をめぐる争いの世紀になるだろう」。世界銀行の副総裁だったイスマイル・セラゲルディン氏が1995年に発言した言葉は、今、現実のものになりつつある。

世界の人口は1900年から2000年までの100年間で3.7倍に増加。それと同時に、水消費は約7倍に増えている。地球上の水のうち、人類が利用できる淡水源は0.01%しかなく、2025年までには世界の3分の2の国々で水ストレスに直面すると予想されている。実際、限られた水をめぐる紛争はインド、東南アジア、アフリカなど世界各地で起こり始めた。

日本も他人事ではいられない。「日本は水資源に恵まれた“瑞穂の国”と表現されますが、これは全くの誤りです。本当は水も、エネルギーも、原材料も世界に依存しています」と、NPO法人・日本水フォーラムの竹村公太郎代表理事兼事務局長は指摘する。

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