最貧困層の生活変えた「仕組み」
1日2ドル以下で生活する貧困層は、世界で24億人以上。こうした最貧困層の生活を、シンプルな技術で劇的に変えたNPOが今、注目を集めている。世界の一流企業も一目置く、次世代のグローバルリーダーに話を聞いた。
発展途上国の農村部や離島では、電気、水道などのインフラが十分に整っていない上、政府や国連の支援も届きにくく、貧困の固定化が深刻になっている。中村俊裕氏が立ち上げた米NPO法人「コペルニク」では、太陽光電池を使ったライトや、バケツ2つとフィルターを組み合わせただけの浄水器など一見シンプルなテクノロジーで、16カ国17.5万人を課題解決へと導いた。ダイヤモンド社から出版された著作『世界を巻き込む。』では、UNDP(国連開発計画)で開発支援に携わっていた中村氏が「もっと普通の人の生活にインパクトを与える仕事を」と、コペルニクを設立した経緯などが綴られている。
―コペルニクの仕組みについて教えてください。
途上国向けのシンプルなテクノロジーを、最貧困層の人々に届けることを中心にやっています。私たちが選んだ、ソーラーライトや浄水器などのテクノロジーの中から、NGOなどの現地パートナーに必要なものを選んでもらい、例えば「私の村ではソーラーライトが300個必要」というような提案書を出してもらいます。それに対し、個人や企業の方から必要な資金を寄付してもらって製品を購入し、コペルニクが現地パートナーのところまで持っていく。現地パートナーがそれを世帯レベルまで普及させます。
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