iBeaconが街を変える

2013年9月にアップルが発表した近距離無線通信技術「iBeacon(アイビーコン)」。ビーコンに近づいただけで無意識のうちにiPhoneが情報をキャッチする。O2Oビジネスなどに役立つと言われるこのデバイス、実力はどの程度なのか。

iBeaconモジュール(アプリックス提供)

iBeaconは、超低消費電力のBluetooth LE(ブルートゥースロウエナジー)を使った技術。特別な識別情報を発信するビーコンの電波をiPhoneのアプリがキャッチし、特定の動作を起こすという仕組みだ。電力使用量が少ないのでビーコンのバッテリーが長持ちすること、発する電波が複数のビーコン間、またはWi-Fiなど他の電波と干渉しないことなどが特長。ビーコン自体はコイン程度のサイズで1個500円~1000円と低価格。アップル社の許可を取らなくてもアプリ及びハードを作ることができる手軽さから、iBeaconを使った様々なシステムの可能性が探られている。

世界初のiBeacon
ハッカソン開催



全国から技術者らが集まったiBeaconハッカソン。新しい使い方のアイデアが発表された

岐阜県大垣市の情報科学芸術大学院大学(IAMAS)の小林茂准教授は外部企業等と共同で2013年12月、大垣市内のドリーム・コアで、おそらく世界でも初のiBeaconハッカソンを開催した。ハッカソンとは、ソフト開発者やグラフィックデザイナーなどが集まり、集中的に共同作業をするイベント。第1回のハッカソンには半導体回路設計、ハードウェア開発者、無線技術者、アプリ開発者、ウェブ開発者、経営者など多彩な分野から約30人が参加した。

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