デバイス普及のインパクト

スマートフォンの次の端末として注目度が高まるウェアラブル端末。メガネ型やリストバンド型はもちろん、さまざまな形状・用途の端末が登場している。今後どのように普及し、どのような新しい市場が生まれるだろうか?

涙の成分から血糖値の変化を計測するGoogleのスマートコンタクトレンズ

ライフスタイルが変わる

ウェアラブル端末の定義・範囲には諸説あると思われるが、これらの端末によって、新しいライフスタイル・デジタルライフが生まれてきた。例えばGoProがアウトドア・スポーツを体験しているシーンを撮影し、その臨場感のある映像を共有するという楽しみ方を創出することで、小型アクションカメラという市場が創造された。

PebbleがKick Starterでの大型資金調達に短時間で成功したことから、デザイン性の高いスマートウォッチが注目されるようになった。

ヘルスケア領域では、リストバンド型の活動量計(歩数、消費カロリー、移動距離、睡眠状況などを計測)の利用が広がってきており、NikeのFuelbandや、Fitbit、UP byJawbones、日本の製品ではオムロン、タニタの活動量計などが広がり始めている。スマートフォンのアプリと連動させて、気軽に活動記録を見ることができるため、日常的に使う人も増えている。これを活用することで、運動する回数や歩く距離を増やしたり、睡眠時間をチェックするなど、日々の生活で健康に気を使うというライフスタイルの変化をもたらしている。

市場規模をみると、スマートウォッチ(時計型)とスマートグラス(メガネ型)では、スマートウォッチの市場の伸びが高いことがわかる。リストバンド型の活動量計と同じような機能を持たせたスマートウォッチが増えることが見込まれているためである。とはいうものの、スマートウォッチでも2016年に世界市場で1000万台程度であり、スマートフォンほどの普及が見込まれているわけではない。

普及にはさまざまな課題も

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