(続)データデモクラシー

石油文明の時代を脱皮しデータ文明の時代のアジェンダを創出し実行することが必要である―。新しい時代を拓くための希望は、どこにあるのか。データデモクラシーがなかった時代の知性に、その答えを見出せる。

分け入っても分け入っても青い山--山頭火

岩田修一氏 事業構想大学院大学 教授

「青い山」に向う旅だと、たとえ孤独で、苦しくて、果てしなく続いても、その旅路にはロマンがある。ところが自虐的な史観とコピー&ペイストされた代わり映えのしないアイデア、構想が続くと、恐らく誰もが魑魅魍魎が蠢くブラックホールへ吸い込まれる恐怖にとらわれそうになるのだと思う。だから、そうであってはいけないと、グローバル、イノベーション、リーダーシップ、ガバナンス、レジリエンス、**ミクスとコピーは氾濫する。

しかしながら依然として多数決という数の論理が支配して、平均値や中央値から外れることが多い本物を発見し新たな可能性を創りだすためのリスクを誰もとろうとしない。

「青い山」は見えないから分け入るのであり、分け入って汗をかき、先の見えない時空の流れの中で、心に響く風の音を聴き、未来を照らす微かな光を頼りに、前に進むのが楽しいのであり、その先には今までとは一寸だけ違った「青い山」が現れるから嬉しいのである。風の音、光は、それぞれの旅路を楽しみながら選ぶためのデータであり、誰もが自分の旅路を自由にデザインできるようにするための社会システムがデモクラシーなのである。

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