第4火曜日は「シカの日」

社会の変化と地域のポテンシャルを的確にとらえた、クリエイティブな政策が地域経済を大きく動かす時代になってきた。北海道の、エゾシカ対策と食文化育成を両立する「シカの日」はその好事例だ。

おいしく食べて、自然を守る

北海道にのみ生息するエゾシカ

エゾシカは、北海道にのみ生息するニホンジカの亜種。明治の初めに乱獲や大雪で一時絶滅寸前になったが、その後、天敵であったオオカミの絶滅や禁猟政策により、再び生息数が増加に転じ、ピークであった2010年度の推定生息数は、65万頭に達した。旺盛な食欲で農地や森林を食べ荒らすエゾジカがもたらす農林業被害は深刻で、その被害額は現在もなお60億円を超える。

北海道庁では、被害の深刻さが増した2010年度から、緊急対策として捕獲対策の強化を図るとともに、捕獲したエゾシカを有効活用するため、シカ肉の消費拡大に向けた様々な取り組みを進めている。

マイナスイメージに苦戦

北海道がエゾシカの有効活用に取り組みはじめたのは2006年。野生鳥獣を食用に処理する場合、個別の法律の規制がない。そこで、衛生面に関する消費者の不安を解消し、安全安心なシカ肉を供給するため、衛生管理の指針となる独自のガイドラインを作成。さらに、第三者機関である一般社団法人・エゾシカ協会が衛生基準を設定し、外部審査をクリアしている処理場を認証、その処理場で生産される製品に協会の認証マークの使用を認める「エゾシカ肉認証制度」をスタートした。

しかし、当時の道民意識調査では、道民の半数はシカ肉を食べた経験がなく、「固い・臭い・汚い」のマイナスイメージが強いことも影響し、消費拡大はなかなか進まなかった。

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