「5つの誤解」に注意

ブームの中で情報が錯綜する3Dプリンター。知っておくべき強みと弱みは何か。みずほ銀行産業調査部の藤田公子氏に解説してもらった。

3Dプリンターを活用する際に注意すべき点を、以下5項目にまとめた。

誤解1.全く新しい装置?

→「20年以上の歴史がある、製造業ではよく知られた装置です」

樹脂や金属を積層して立体物を造形する3Dプリンターは、技術・製品ともに1980年代から存在して、当初は納期の優位性からデザイン検証に採用されていました。機能や使い勝手、3次元CADなどのツールが進化して、2000年代には自動車や電機業界で試作品製作(ラピッドプロトタイピング)に広く普及しました。

一般にも広く知られるようになったのは2010年以降です。溶かした樹脂を押し出す熱溶解積層(FDM)方式の特許切れを契機に、アメリカを中心に低価格機が相次いで発売されました。さらにオバマ大統領の一般教書演説での3Dプリンターへの言及や、書籍「Makers」の販売でブームに拍車がかかりました。

誤解2.何でも作れる?

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