2014年1月号
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商品開発の舞台裏

新卒デザイナーが「女子旅」市場発掘

久世温子(エース デザイナー)

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今、スーツケースの市場で大ヒットを記録しているのが「プロテカ ラグーナライト」。高級感がある上品なデザインで、20代から30代の女性を中心に受けている。

ヒットの目安は2万本というスーツケースの市場で、5万本という異例の売り上げを記録しているのが2012年3月に発売された「プロテカ ラグーナライト」。旅行バッグ、スーツケース等の製造卸を手がけるエースから発売されたこの商品は、女性デザイナーが女性のためにデザインしたもので、これまで男性向けのデザインが主流だったスーツケース市場に、大きなインパクトをもたらした。

「女子旅」が開発のヒントに 新入社員をデザイナーに起用

エース デザイナー 久世温子さん

「ラグーナライト」が生まれた背景には、「女子旅」の流行がある。エースのマーケティング部広報担当サブマネージャーの横田地弥生さんは、開発の経緯をこう振り返る。

「羽田空港に国際線が就航し、ローコストキャリアで安く海外に行けるようになった2010年の秋頃から、OLの女の子が週末に友人と海外旅行に出る機会が急激に増えました。これが『女子旅』の走りです。でも、従来のスーツケースは無機質で男性的なデザインのものがほとんどで、女性向けのものは若者向けのかわいらしいデザインが多かった。そのため、仕事をしていて、ある程度の余裕がある若い女性にとって、選択肢が少なかったんです。そこで、大人の女性向けに、高級感があって上品なデザインのスーツケースがあった方が良いのでは、という話になったのです」。

同社は、マーケティング調査として東京駅やディズニーランドの入り口前、箱根にまで出向いて旅行者が持っているバッグ、スーツケース等の定点観測をしているのだが、やはり20代後半から30代中盤までの女性が好むようなデザインのものは存在しなかった。

そこで11年の春頃から本格的に開発に取り掛かることになり、デザイナーに起用されたのが久世温子さん。

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