マーケティングとの違いは?

2012年の終わり頃から日本のスタートアップ界隈でグロースハックという言葉をしばしば耳にするようになった。グロースハックという言葉を日本国内に拡げる一翼を担ったブログメディアGrowthHacker.jpやグロース・プラットフォームのAppSociallyを運営する高橋雄介氏に話を聞いた。
Text by 梅木雄平(The Startup代表取締役)

事業の成長への直結がマーケティングとの違い

グロースハックとは、企業や製品の成長を既存の方法以外でクリエイティブに実現することだと高橋氏は言う。「グロースハックという言葉を最近よく聞くようになった理由は二点あると考えています。一つは採用の共通言語として便利だから。例えば、今まではグロースハック的な仕事の経験の有無は面接で深く質問したり、採用してみないとわからないという問題がありました。

採用したい人材の要件定義としてグロースハッカーとラベリングするとソーシャルやモバイルといったチャネルが重要な今日に必要とされる人材を見つけやすい。もう一つは社内でも共通認識を作ることができるという点。グロースハッカーという、技術やデータやUXの専門家が企業の成長を担うことで、成長の源泉が製品開発後のPRやマーケティングだけでなく、優れた製品自体を創ることにあるということを明確に共有しやすい」。

グロースハックは一見、マーケティングと近しいように見える。グロースハックとマーケティングの違いを、高橋氏はこう語る。

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