三越伊勢丹 vs J.フロントリテイリング

自主編集売り場の展開など、先進的な取組みで業界をリードしてきた三越伊勢丹。一方のJ.フロントリテイリングは、従来の枠組みにとどまらないテナントの誘致など、独自の施策で成長を続ける。対照的な戦略を推し進める両社を比較する。

M&Aにより両社に「強み」発揮の可能性

今年、アベノミクス効果で都心の百貨店は高額商品が売れ、活気を取り戻しています。しかし、長いスパンで振り返ってみると、98年が直近のピークで、それ以来、ずっと売上げは落ちています。なぜ、下落しているのか。その原因をどう認識するかで、各社の戦略に違いが出ています。

J. フロントリテイリングは、百貨店の客層が一部の富裕層に限られてしまったこと、そして取扱い商品がファッション一辺倒になり、「百貨」でなくなったことが原因と考えました。そのため、客層・商品の幅を広げ、価格帯も下げることに力を入れています。

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