海外シェア8割 グローバルで成功するスマホアプリ

日本発のスマホアプリが、海外で大ヒットしている。"デザイン"に焦点を置いたアプリは言葉の壁を越えて、海外で若い女性に人気だ。ユーザーは自らクリエイターとなり、世界中に自分のデザインを発信することができる。

LINEに続く注目株

学生のスマートフォンユーザーが著しく増加していると、9月に総務省が発表した。約3,500名の高校1年生を対象とした調査では、84%がスマートフォンを所有している(総務省『平成25年度 青少年のインターネット・リテラシー指標等』より)。

梶原彩菜(かじはら・あやな)氏
ユナイテッド メディアカンパニー >CocoPPa事業部 チーフプロデューサー
2011年入社、スマートフォンアプリを開発する新規事業準備室を経て、現職。

若者のスマホ市場を狙い、グローバル展開にも成功しているスマホアプリが2012年7月に登場した『CocoPPa』だ。このアプリはスマホのホーム画面着せ替えアプリとして、多様な種類の壁紙やアイコンを提供している。通常は累計100万ダウンロードを越えると大ヒットとされるスマホアプリだが、CocoPPaは全世界で1,500万ダウンロードを突破した(2013年9月現在)。

日本初のアプリは海外展開で苦戦することが多いが、CocoPPaのユーザーは83%が海外。39%を占めるアメリカの他、ヨーロッパや東南アジアなどを中心に、全世界150ヶ国以上で利用されている。『LINE』に続く、海外展開成功アプリとして注目を浴びている。

海外のシェア率が高いことが特色だが、日本でこのアプリが本格的に広まったのは海外でのヒットの3ヶ月後である。逆輸入スタイルのモデルを作ったアプリと言える。

若者が新業態に挑戦する

CocoPPaを作ったユナイテッドは、2年前に新規事業準備室として、スマホアプリの開発を開始。数名の社員で始まった小規模なチームだった。現在、CocoPPa事業部のチーフリーダーを務める梶原彩菜さんは入社時に新規事業準備室に配属にされた。

「当時は主力となるスマホアプリがなく、私の初仕事は新しいアプリを1つ開発することでした。私はスマホ開発の知識がないため苦労しました」

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