Kickstarterの独走

世界的に広がっているクラウドファンディングサイト。そこでの投資額は未発達な日本国内の市場と比較すると桁違いだ。そして、今や、こうしたサイトの活用法は、日本の事業者にとっても視野に入れるべきものとなってきている。

Kickstarter の代表的成功例となったPebbleウォッチ。iPhone、Androidとの接続が容易で、メールや電話の着信を知らせてくれる。目標金額10万ドルに対して約1026万ドルが集まった

クラウドファンディングインダストリーレポートによると、世界では約450以上のクラウドファンディンサイトが存在するという。2012年4月には米国でいわゆる「クラウドファンディン法」と呼ばれる株式投資型のプロジェクトを認める法律も可決され、規制が緩和された。海外のクラウドファンディング概要と、主要プレイヤーの動きを紹介する。

2014年には1兆4000億円の市場に成長

まずは市場規模を把握しよう。

Kickstarter の成功例、Androidベースの家庭用ゲーム機Ouya。目標金額95万ドルに対して約860万ドルを集めた

2009年から2014年の市場規模成長率は31倍との予測がある。市場が盛り上がり始めた2011年は約1,200億円、2012年は約2,200億円となっており、2013年は5,100億円、2014年に至っては1兆4000億円という予測となっている。クラウドファンディングは大別すると4つの型に分類される。

(1)モノやサービスで対価を得る報酬型、(2)設立間もないスタートアップなどを対象とするキャピタルゲインを得る株式投資型、(3)一定の利子をリターンとして見込む融資型、(4)元来クラウドファンディングのルーツである寄付型、から成る。このうち、(1)の報酬型と(2)の株式投資型が市場の成長を牽引する見込みだ。

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