「価値発見」に必要な7つの能力適切な組み合わせが、飛躍を生む

イノベーションを実現するには、「価値発見力」が重要になる。その能力・素養を見抜くのは難しいものの、活躍の場を与えるための工夫や仕組みを導入し、可能性を広げることは可能だ。

イノベーションというと技術革新のイメージが強いが、「新しい価値の創造」こそがイノベーションと捉えるべきだろう。

新しい価値とは、皆が見過ごしてきたこと、発見できなかった価値のことだ。我々はそれを見付ける力を「価値発見力」と呼んでいる。この価値発見力は、イノベーションの大きな源泉だ。もう一つ、価値発見力で新しいユーザー価値を生むようなコンセプトを見つけた後には、その価値をどう商品や事業として実現させていくかが問われる。この力は、「価値実現力」と言えるだろう。

いわば、0から1をつくりだすのが価値発見力、1を10にするのが価値実現力だ。この2つの能力が、イノベーションを実現する。

iPodを開発してアップルを躍進させたスティーブ・ジョブズは、価値発見力が高いと言われている。しかし、我々がiPodの開発過程を調べたところ、非常に興味深いことがわかった。彼がいきなりiPodのコンセプトにたどり着いたのではなく、組織的に開発され生まれてきたコンセプトだったのではないかという結論だ。当時彼は、「アップルらしい、まったく新しい音楽プレイヤー」を作るよう指示している。その際、コンセプトづくりを任せたのが、グレッグとスタンの2人だった。かたや心理学の専門家、かたや技術オタクの風変わりなコンビだ。彼らはユーザーが本当に求める「ウォンツ」を探し求めた結果、「世界中の楽曲がポケットに入る音楽プレイヤー」という答えを導き出した。

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