眠気は「ミス」の認知能力を下げる
睡眠不足は、健康面や精神面で悪影響を及ぼすといわれている。では、仕事においてはどうだろうか。睡眠パターンと認知機能の関連について研究している江戸川大学社会学部人間心理学科の浅岡章一講師に話を聞いた。「全然眠くない」「仕事をこなせているから心配ない」―睡眠不足が続く状況でも、多忙なビジネスワーカーは眠気や仕事に支障をきたすことがなければ自分はまだ大丈夫と過信しがちだが、本当に心配はないのか。
「睡眠不足は自分の失敗に注意を払う認知機能も低下させることがわかってきた。つまり自分の仕事のパフォーマンスを評価する機能そのものが、先に眠気にやられている状態なので、気付いた時には既に失敗している可能性がある」。
寝不足がエラーに気付く 認知能力低下を招く
具体例を挙げると、文字を模写していて書き間違えた場合、誤りにすぐに気付く時と、後で読み返した時に初めて気付く時がある。この差が、エラーのモニタリング機能の違いで、自分の行動を把握・評価する能力の優劣を表す。
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