前田家の時代から受け継がれる「伝統」と「革新」

金沢にて400年近く商売をしている1625年創業の老舗酒蔵「福光屋」。第13代当主の福光松太郎氏は、金沢という古都をどのように見ているのか。「伝統」と「革新」が折り重なった金沢について語ってもらった。

料亭が軒を並べ、金沢の歴史と情緒が色濃く感じられるにし茶屋街(写真提供:金沢市)

石川県には能登から南加賀まで魅力的な地域が数多くありますが、表玄関となるのはやはり金沢です。石川県が魅力的な県となり、人を集めるためには表玄関である金沢が魅力的な街になることが必要だと思います。金沢は幸いにも大きな災害や戦災に合わず中心部は藩政時代の街並みを今に残しているのですが、江戸に確立された金沢という都市を形作ったのは前田家でした。前田家は外様大名として街を発展させました。この「外様大名だった」ということで形成された街の性質が3つあると思います。

外様大名の町として築かれた3つの性質

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