徹底分析!マネタイズの成功法則

黒字化できているのは、1%を切るとも見られるアプリのマーケット。成功するためには、広告や課金を適切に組み合わせ、収益機会を最大化する必要がある。

「パズドラ」の衝撃的な売上げが決算で明らかになり、スマートフォンアプリ市場は激変した。パズドラは昨年12月時点で推定月商は50億円~60億円、さらに2月の速報値では推定月商80億円程度と今までのアプリでは考えられない数字が出ていた。まさに一つのアプリで年商1000億円時代が到来したと言える。

最近は世界中の大手ゲーム会社もスマートフォンをゲーム機の代替物と見なし、新作をアプリで競って投入している。アプリ以外でも、LINEなどはメールやSNSに変わる新しいコミュニケーション手段として急速に普及していった。本記事ではそんなアプリのマネタイズを紹介していく。

本当に儲かるアプリは一握り

パズドラやLINEの大成功を夢見て、数えきれないほどのアプリがマーケットには公開されるが、もちろん本当にダウンロードもされて、かつ収益化に成功しているアプリは非常に少ない。事業として黒字化できているものはおそらくマーケットの1%を切る。

アプリは「ヒットアプリ」を作るフェーズから、「ヒットし、かつ儲かるアプリ」を作るフェーズに切り替わってきている。これはユーザーインターフェースなどを気にしたデザインに加え、費用対効果の合うプロモーションを実施してユーザーを獲得し、そのユーザーを離脱させずに収益に変える一連のフローを総合的に見られる能力が、アプリ開発者に求められ始めていることを意味する。

最近のアプリ開発プロジェクトは、2~3人から5~10人程度で開発するものへ徐々に大型化してきており、開発者に求められる能力は急ピッチで上昇している。

標準となったフリーミアム+広告

最近では一部の大型版権を持つ企業以外は、有料アプリのリリースは見られなくなった。2012年の初頭から、無料でダウンロードしてもらい、一部有料にして課金するフリーミアム型のモデルが大きな成果を出すようになり、このモデルに広告を組み合わせたビジネスが勝ちパターンとして普及するようになった。

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