「情報」が個性を表現し、今までにない「出会い」を実現
O2O「情報」が個性を表現し、今までにない「出会い」を実現
オンラインの情報が、現実での意思決定に大きな影響を及ぼす。そうした時代には、どのような新サービスが生まれるのか。「meetrip」と「Retty」を中心に、O2Oの可能性を探る。
スマホ時代になり、オンライン・ツー・オフライン(以下O2O)という概念が注目されている。
インターネット(オンライン)上での行動が実生活(オフライン)での行動に直接的に影響を与えるようになってきている。
O2Oの代表的な事例として、旅行の際に現地の人に旅行ガイドを依頼できるサービス「meetrip(ミートリップ)」と、ソーシャルアカウントでのログインをベースとした実名型グルメサービスの「Retty(レッティ)」を中心に、O2Oサービスの利用動向を探る。
旅行者とガイドが出会う「ミートリップ」
ミートリップは2012年9月にローンチしたローカル・ガイドのマーケットプレイスだ。地元を案内したい現地人とその都市に旅行に行き、地球の歩き方などのガイドブックには載っていないような情報をもとにした、より深い旅行体験を楽しみたい旅行者をマッチングする。
ミートリップを運営するダックダイブ代表取締役の貴山敬氏は、サービスの現況をこう語る。
「私自身、もともと旅行が大好きでこのサービスを立ち上げました。ローンチから半年経ちましたが、9ヵ国12都市で展開しており、現地で案内してくれるガイドの数は2000人を超えました。案内するガイドは20代前半の大学生が一番多く、外国の人と知り合いたい、国際交流したい、英語を勉強したいというモチベーションでガイドしてくれることが多いようです」
旅行というサービスは、スマートフォンで大きく変わる可能性を秘めているという。
「旅先にPCをわざわざ持っていく旅行者は少ないですし、スマホを持つ旅行者は増えています。旅行は明らかにスマホが中心になるサービスです。今後、複雑な入力作業が必要だったり難しい判断を要する分野以外、日常的に使う多くのサービスがPCからスマホ中心になっていくと思います」
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