6次産業化へ、若手が新発想で挑む
商品開発や販路開拓において苦戦する声も多い6次産業化。宮城県気仙沼市に誕生した「ピースネイチャーラボ」は、域外の企業とのパートナーシップで従来の1次産業に新風を巻き起こしている。
震災により壊滅的な被害を受けた東北沿岸部。中でも基幹産業である水産加工業においては、農林水産省によると被災3県にあった水産加工施設のうち8割を超える627の工場が被災した(うち84%の528が全壊)。雇用創出のために工場の復旧が求められる一方、かまぼこなどの練り製品に代表される加工業は震災前から衰退傾向にあり、産業復興には新たな打ち手の必要性も指摘されてきた。
自ら漁師としてホタテや牡蠣などの生産を行う傍ら、NPO「森は海の恋人」の副理事として自然保護活動に取り組んできた畠山信氏。震災で、地元・西舞根(にしもうね)地区の浜は全52世帯のうち44世帯が津波で流され、出荷間近だった養殖棚も全滅した。自身も、船を守ろうと沖へ出るも第一波を受け船が故障、自力で近くの島へ泳ぎつき九死に一生を得た経験を持つ。
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