2018年4月号「SDGs×イノベーション」完売!
会員になって購読すれば、バックナンバー全記事が読めます。PC・スマートフォン・タブレットで読める電子ブックもご用意しています。
日本では生物・植物の機能、構造からヒントを得た製品が意外に多い。
家電、繊維、スポーツ用品、塗料、建材など幅広く存在する生物模倣技術を紹介する。
洗浄力15%アップ、洗浄ムラ30%減、2リットルの節水を実現した、イルカの構造を利用した洗濯乾燥機(写真提供:シャープ)
13種類もの生物模倣技術を利用しているのがシャープだ。
エアコンなどのファンの開発にはアホウドリの翼、イヌワシの翼、アマツバメの翼の平面形を応用。断面形はギンヤンマの羽をヒントにしている。ほか、扇風機などのファンには蝶のアサギマダラの羽、サイクロン掃除機のゴミの圧縮ブレードにはネコ科動物の舌の表面構造を使っており、ヘルシオ炊飯器の攪拌ブレードもペンギンの翼や円環状に泳ぐ魚群のしくみを使っている。
またロボット掃除機のエコーロケーション(反響定位)にはイルカやマッコウクジラなど歯クジラ類の性質を活用し、そのほかヒマワリの種の配列や蛾の目、さらに生物ではないが台風の渦、河川の流れ、夕焼けなどの自然現象からも開発のアイデアを得ている。
残り89%
会員の方はここからログイン
バックナンバー
会員になると 最新「事業構想」が読み放題。さらに
会員の特典をもっとみる