最先端の水素・燃料電池拠点化

福岡県では次世代のエネルギーとして期待されている水素を成長産業の柱として位置づけ、2004年に日本最大の産学官連携組織「福岡水素エネルギー戦略会議(以下戦略会議)」を設立した。

燃料電池バス トヨタ自動車と日野自動車が共同開発。運転試乗会や環境省の実証事業を福岡県内で実施

戦略会議には669の企業や機関が参加(2012年11月末)し、研究開発・社会実証・人材育成・世界最先端の水素情報拠点の構築・水素エネルギー新産業の育成と集積を総合的に推進する「Hy-Lifeプロジェクト」に取り組んでいる。

福岡県は、九州大学をはじめ世界的評価の高い水素の研究機関が集結しており、北九州市内の工場からは大量の副生水素が発生している。自動車産業など産業化の担い手となる製造業も集積。福岡には水素・燃料電池の拠点となる最適な環境が整っているのだ。

福岡・北九州にそれぞれ水素タウン

福岡市の九州大学伊都キャンパス内にある水素材料先端科学研究センター(産業技術総合研究所)、カーボンニュートラル・エネルギー国際研究所、次世代燃料電池産学連携研究センターといった研究機関では、世界トップレベルの研究がおこなわれている。また、地元企業の研究開発を支援する戦略会議独自の予算も設けている。

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