企業誘致に邁進する、久留米市の底力

久留米市・楢原利則市長インタビュー

近年、着実な成果をあげている久留米市の企業誘致。雇用拡大とともに、住みよい街づくりのための戦略を楢原市長に聞いた。

特区で加速する企業誘致と雇用拡大

江戸時代からものづくりの街として発展してきた久留米市は、「世界のブリヂストン」の発祥の地としても、知られるところ。近年、「久留米ビジネスパーク」、「藤光産業団地」、「久留米・広川新産業団地」といった3つの産業団地のインフラを整え、積極的に企業誘致を行ってきた。「さすがにリーマン・ショック後は厳しいものがありましたが、2011年の春から実施した優遇措置の強化が功を奏したのか、同年の秋ぐらいからいろんなお話をいただくようになりました。現在、久留米ビジネスパークは100%、久留米・広川新産業団地は93%という立地率です。今後も徐々に増やしていく予定です」と、楢原利則市長。

その追い風となったのが、昨年8月末に発表になった「グリーンアジア国際戦略総合特区」のエリア拡大である。「環境に配慮した製品の開発生産拠点」として、いち早く手を上げたダイハツ九州は、「第3のエコカー」と呼ばれる低燃費ガソリン車のエンジン生産数をこれまでの1.5倍の32万4000基に増強。投資額は70億円にのぼるが、特区法人に指定されたことにより、課税特例や金融面など、さまざまな恩恵を受けることができる。このダイハツの工場増強により、120人もの新規雇用が生まれることになる。

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