実践的リーンスタートアップとは

リーンスタートアップが隆盛するきっかけの1つになったアメリカのインキュベーター、Y Combinatorと500 Startups
リーンスタートアップは「超高速仮説構築・検証による商品開発」と言い換えることができる。
日本の伝統芸「PDCA(Plan、Do、Check、Action)」の進化版ともいえる商品開発手法はあらゆる分野に応用可能だ。
昨年来、リーンスタートアップという言葉が巷を賑わしている。簡単に言うと、仮説を立て、重要な機能のみ実装し、サービスを開発。そして、うまく行かなかったらさっさと方向転換をして、成功するまで改善を繰り返していくことだ。米国では4〜5年前から急激に主流になっており、その後世界中に広がっている。
リーンスタートアップが可能になった背景
リーンスタートアップが特に広まったのは、2007年5月からフェイスブックがAPIを公開した(本人が許可すれば、フェイスブックの友達情報や行動履歴等をアプリ側に無料提供する)ことが大きい。これで、ユーザー数を気にすることなくアプリを数週間で作ることができるようになった。これに刺激され、ツイッター、フォースクエア等、大手サービスが続々とAPIを公開し、大いに利用されている。
第二に、08年7月のアップストア公開、アンドロイドマーケットの発展等がある。11年には世界で4億7200万台のスマートフォンが出荷され、近い将来、10億台を超える。優れたアプリは国境を超えてあっという間に数十万~数百万ダウンロードされるようになった。
第三に、安価で非常に使いやすいクラウドの存在がある。アプリ開発者はインフラ技術者の力をそれほど借りることなくアプリ・サービスの開発をし、極めて安価に運営できることになった。
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