座談会「アイデアの発想法と育成法」

時代の文脈を踏まえ、ニーズをとらえ、マネタイズの流れも配慮する―猛烈なスピードで事業展開を行う若手経営者は、どのようにアイデアを生み、育てているのだろうか。

お互いのアイデアの生み出し方や特徴

石田 家入さんは周囲にアイデアをよく投げかけますよね。

家入 自分のアイデアをフェイスブックグループ上で投げてみて、手が上がれば立ち上げるということは多いね。ダメなら、また次々とアイデアを出していく。

アイデア自体は、他人と話しているとき、特に異業種の人と話している時に思いつくことが多い。合コンと同じで、話しながらお互いの共通点を探るでしょう。一人でいるときは、閃かない。

石田 トリッピースの発想も、バングラディッシュで歩いていたり、話をしている時です。

一ツ木 僕もネットじゃなくて、他業種の人から学ぶことが多い。現在、運営している「BoxToYou」も、リアルビジネスで成功しているサービスをひも解き、オンラインビジネスに置き換えたモデルです。

家入 いつもタネを探している所はあるよね。

石田 海外で発見したサービスなら、日本にあるかどうかすぐ調べたり。狙いの市場とどこにマネタイズを付けているかという目で見ています。

一ツ木 20歳の頃ですよね。その頃、家入さんは?

家入 21歳から「ロリポップ!」を起業していたね。レンタルサーバーが使いづらかったので、自分が欲しい価格が安くて使いやすいものなら、30人ぐらいは使ってくれて、少しはおカネが入るのではと。

一ツ木 僕は大学時代に会社を作ったけど上手くいかなかった。その当時、自分が作ったサークルのはしりのような団体に400人ぐらいのメンバーがいた。そのメンバーの特性をデータベース化して、テレビ、雑誌にキャスティングすると言うビジネス。

家入・石田 チャラいですね(笑)

一ツ木 その時は仕事をするのが好きで、学生だけれど仕事を通して認めてもらいたかっただけで、ビジネスがどんなものかわかっていなかった。結局、まず経営を勉強しようとコンサルティング会社に就職した。

やりたいビジネスを、どう探す?

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