自分自身で新しい夢と魔法の国を創り出す
スマートフォンとフェイスブックを武器にアジア進出を計画するザワット。代表の原田氏は11年12月に"お願い解決型"のコミュニティサイトをスタートさせた。

「モバイルを武器にすれば米国に勝てる」と語る原田氏
売りたい、買いたい、手伝ってなど、日常生活のなかにある小さな願い事(ニーズ)を、同じ興味や関心のある人たちに伝えて解決しようというのが、原田氏が立ち上げた「WishScope(ウィッシュスコープ)」だ。アイデアは自身の経験に基づく。
「彼女へのプレセントに何を買えばよいかわからなくなり、彼女の様々な願望が見える化されていれば彼女をもっと喜ばせられるのに、と思ったことでひらめきました」
これまでツィッターやフェイスブックで「○○が欲しい」というニーズは日常的に発信されているが、その情報はフォローしている人や友達の間にしか流れなかった。そこでこれらの情報を束ね、同じことに興味や関心のある人たちに送って自動的にマッチングさせればニーズの解決される確率も上がる、フェイスブックをそこに利用すれば、相手が誰かといったプロフィールもわかり安心できるというアイデアだ。
原田氏はモバイルアプリ開発会社のサイバードに05年入社、08年にウォルト・ディズニー・ジャパンに転職し、ソーシャルゲームを開発して大ヒットさせた。ディズニーランドが子どもの頃から大好きで、経営者としてウォルト・ディズニーを尊敬している。職場の仲間にも恵まれ働きやすい職場だった。しかし「30歳までにやりたい仕事を見つけてスタートするのが社会人になったときの目標だった」と語る。
「このままディズニーでミッキーマウスを売り続けるのか、それとも自分自身で新しい夢と魔法の国を創り出すべきか考えた」
導き出した答えは「ディズニーを超える最もクリエイティブな仕事は、世の中に必要なものをつくり出す起業」だった。
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