「共感」を生み出す力が起業にチャレンジする原動力
ハーバード大学でMBAを取得した後、大きく年の離れた先輩経営者と起業することを決意。副社長として経営の舵取りを担う岩瀬氏が、起業への想いやリーダーシップのあり方を語る。
─ハーバード経営大学院に留学されていますが、そこで得たものは何ですか。
岩瀬 留学して良かったのは、起業家と接する機会がたくさんあったことです。ベンチャーという存在を身近に感じて、「自分でもできるかもしれない」という肌感覚を得ました。
いろいろなベンチャーがあることを知って、新しい事業はいくらでもあり得ると感じました。日本にも本当は様々なベンチャーがあるのに、それが身近に感じられる機会が少ないと思います。
失うものがないから、自由になれる
─ハーバードを卒業し、帰国して現社長の出口治明氏と出会い、ライフネット生命の立ち上げに参画しました。
岩瀬 出口の構想に魅力を感じました。共感を得て人を巻き込むには、明るく元気よく話すことが一番重要です。出口の話は、前向きで力にあふれていました。
初めて出会ったときも、ゼロから新しい生命保険会社を立ち上げて、業界に変革を迫るという大きなビジョンを描いていました。インターネットで「利便性の高いチャネル」を実現し、顧客が求める「分かりやすいシンプルな商品」を提供すれば、成長することができると信じられました。
─起業することは、すぐに決断したのですか。
岩瀬 チャンスだと思ったら、やらないで後悔するより、やって後悔した方がいい。「リスクを考えなかったのですか」とよく聞かれるのですが、そもそも名声もお金もそんなに持っていないし、失うものなんて大してない。失うものがないと気付くと、自由になれます。
─開業時の資金集めには、苦労されたのではないですか。
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