キンドル発売で広がる「電子書籍の未来」

日本の電子書籍は、長く話題先行の状態が続いている。しかしキンドルの発売によって、日本でも電子書籍のマーケットが、動き出す可能性がある。それは、現在の出版のあり方に大きな変化をうながし、セルフパブリッシングを加速させる。

日本でも発売されたアマゾンの電子書籍リーダー
「Kindle Paperwhite」

「キンドル」の発売によって、長く低空飛行が続いていた日本の電子書籍マーケットが、本格的に立ち上がろうとしている。作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏は、キンドルの可能性をこう語る。

「今までの電子書籍リーダーは、購入やログインの方法に分かりづらさがありました。しかしキンドルは、ワンクリックで手軽に利用できる利便性があります。もともとアマゾンを利用しているユーザーは多く、そうした人たちが自然にキンドルに流れやすい。デバイスだけでなくアプリのキンドルも含めて、数年後、利用者が1000万人に届く可能性は十分にあると思います」

要約版など「短い本」が新たな市場を生み出す

では、電子書籍が本格普及することで何が変わるのか。現在の市場規模では採算がとれなかった、新しいビジネスも生まれることになる。

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