デザイン思考を使い、イノベーションを生むプロセス

IDEO社長兼最高責任者のティム・ブラウンが提唱したデザイン思考が日本で注目されだしてすでに数年が経過したが、いまだ、イノベーションを起こせる組織づくりに成功した企業は少ない。よりよい方法はあるのだろうか。

カリフォルニア芸術大学デザイン戦略MBA
プログラム・ディレクターのネイサン・シェドロフ氏

カリフォルニア芸術大学デザイン戦略MBAプログラム・ディレクターのネイサン・シェドロフ氏はこの点について、「MBAプログラムの多くでイノベーションの手法を教えているが、よくあるのは、数字に強く、すでに構築された組織で動くのが上手いタイプの学生が多いことだ。プロセス管理、経営分析に長け、その分野で活躍する人材となる。逆にイノベーション志向のある人間は数字を追い、構築された組織で動くのは苦手で、ビジネスがイノベーションとつながっていないと考えているケースが多い。MBAビジネススクールでは、最近ようやくデザイン思考の必要性に気付き始めたところだ」と話す。

自社のイノベーションカルチャーを知る

カリフォルニア芸術大学でデザイン戦略MBA
プログラム・アソシエイト・ディレクター兼
フェロープログラム・ディレクターを務める
スーザン・ワースマン氏

実際にビジネスの現場に落とし込むことを考えると、企業のイノベーションカルチャーにはいくつかのタイプがあるという。

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