「アジアに進出するメリットはいくつもある」

今年3月、タイ・プレミアリーグのバンコク・グラスFCと提携を決めたセレッソ大阪。陣頭指揮にあたる岡野雅夫社長に、そのアジア戦略を聞いた。

―提携に至る背景、スポンサーの戦略的な意向は、どのようなものでしたか?

目標として「タイ人のJリーガーを育成する
こと」を掲げる岡野社長

もとより、我々の役目は広告塔であり、スポンサーの戦略に従うことが大前提です。私は前職がヤンマーのブランドマネジメント部長であり、その戦略的方向性は熟知しています。ひと言でいえば『アジアに向かって走れ』。まずセレッソがアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)への出場権を得たチャンスを活かして、ACL出場全チームのホームスタジアムにヤンマーの看板広告を出稿しました。これが効いた。例えば現地法人の社員や家族が、スタジアムに行き看板を見て「お父さんの勤めている会社は、ACLに出るチームを持っているすごい会社」と驚く。この従業員のモチベーションアップが業績向上へとつながりました。ちょうど香川真司がボルシア・ドルトムントに移籍し、ヤンマーもスポンサーとなった。ブンデスリーガのゲームは、世界198ヵ国で放映されており、アジアの人々も見ている。番組でヤンマーの看板を目にした人たちは、世界的な会社と認識したはずです。

―Jリーグの中でもいち早く決めたバンコク・グラスFCとの提携は、どのように進められたのですか?提携に期待するメリットは?

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