ノニデヲデ簡易仮説創作法を会得せよ

発想型仮説づくりを完璧に理解してから取りかかろうと思ってはならない。仮説づくりとはアイデア発想の領域にあるからだ。それは体験を通じてしか会得できない。ここでは、開発の方向性を定める仮テーマづくりのための「ノニデヲデ簡易仮説」創作法を実際の開発事例で紹介する。ゴールは"こんな人ノ、こんなニーズ二、こんなシーズデ、こんな解決策ヲ、こんな場デ提供する"と言う構文で表現する。

怒り、不満、不安がニーズの根源だ

最初からニーズを発想すると平凡で退屈極まりないニーズしか思い浮かばない。深まったニーズを発想するためには、対象者になりきり思いきり我儘に激しく怒って不満、不安を発想し、それを一つずつニーズに転換すると良い。怒りはその人に素の思いだからだ。

ニーズは調査し探索するものではなく発想するものだ

事例でわかったと思うが、良い怒りは良いニーズ発想を挑発してくれる。しかも一つの怒りが複数の異なるニーズを創作してくれるのだ。これで仮説づくりはアイデア発想であることが理解できたことだろう。ただし荒唐無稽なニーズを発想するのではなく、対象者の簡単なプロフィールを作成し、あくまで対象者の価値観に基づき発想するのだ。後は、ニーズを実現する自社のシーズをモノの欄に記述し、更に発想した商品を対象者の手に届ける最適なバを想定すればいいのだ。最後の駄目押しはニーズを実現してくれた対象者からの感謝コメントを記述すれば、おのずと仮テーマの構文が浮かんでくる。

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