ビジネスのタネは自分の体験から掘り起こせ
「カレーラムネ」「わさびらむね」などの変わり種飲料で注目を集める木村飲料。入社30年で、1億円足らずの年商を25億円にまで引き上げた木村英文代表取締役が、商品開発のユニークな持論を伝授する。
「木村さんは気が狂ったのか?」。同業者からそんなことを言われた「カレーラムネ」の発売から5年。あれよあれよという間に売上を伸ばし、今では販売実績が300万本を超える我が社の主力商品に成長しました。
カレーラムネは、その名のとおりカレー味のするラムネです。私はカレーが大好きで今でも毎週木曜日はカレーの日にしているほどですが、カレーラムネの発想は遥か昔、私が通った島田市立島田第二小学校の学校給食のメニューにあったカレースープの味が元になっています。学校給食にカレーが導入されるより10年も前のことで、当時としてはかなり斬新で刺激的な、忘れられない味としてしっかり記憶に残っています。
欧州出展での反応が発想の原点
開発のきっかけは、ヨーロッパで開催された世界最大食品メッセ・アヌーガへの出展でした。おかげさまで、出展した「元祖ビー玉ラムネ」はモンドセレクションの最高金賞を受賞しましたが、そのことよりも何より驚いたのは、飲むと舌が染まってしまうほどの派手な色やきつい香りのするジュースが飛ぶように売れていたことです。それに比べて日本のジュースはとてもおとなしい。もう少し刺激的なジュースを作ってみてもいいかもしれない...それが発想の原点です。
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