音声合成技術 進化の行方

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電子的に声を生成する技術には、様々な利用法がある。それは悪用も可能であり、「正の側面」だけでなく、「負の側面」にも目を向ける必要がある。

我々は、肺、声帯、舌、口といった器官を巧みに操ることで、声を出したり歌ったりする。各器官の大きさなどの物理的条件により、個人の声色が決まり、さらに話し方なども加わって、声のアイデンティティが確立される。

音声研究には膨大な蓄積

さて、声というものは我々には欠かせないものであり、日々の生活の至る所に溢れているわけであるが、その中に人工的に作られた声が混ざっているのにお気づきであろうか?

機械を用いて電子的に声を生成する技術は「音声合成技術」と呼ばれ、近年ではより多種多様な応用例において実用化がなされている。世の中に急速に認知された「初音ミク」の歌声も、その中の一つである。

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